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安全性試験(つづき) 板棒材は折れました!

ヒノキの枝のすごいところを見たわけですが、ここでだれもが気が付きますね、「それでは、普通の板材はどうなのか」と

私もそう思いついて、そうなると確かめたくて追試をすることにしました。



ヒノキ板材から□30㎜の棒材を切り出し、それをφ約29の丸棒にします。枝の時と同じように端をφ24のホゾにします。これをφ24のホゾ穴をあけたヒノキ板に接着します。今回はヒノキ棒の試験なので、ホゾ穴は端から十分な距離をとって開けてあります。これを2セット作りました。(1つは、年輪に平行に、1つは直角に力がかかるように接着しました)


枝の時と同じようにセットして、水を入れたバケツをつるします。

さすがにヒノキ、20㎏、30㎏ 1分間は、2セットともクリアしました。でも、バケツを吊るすと、なんとなく棒の根元での曲がりが少し大きい気がします。




基準はクリアしたところで、枝と同じように体重50㎏の安間さんにぶら下がってもらいます。

体重を預けた途端に、棒は根元から折れました(安間さんは後ろ向きにひっくり返りました。アブナイ、危ない。私がやらなくて正解でした。あんなにうまくは転がれません)。棒の向きに関係なく2本とも同じような断面で折れていました。

結果としては、(1)φ24あれば、枝でも板でも要求の30㎏ 1分間 はクリアできる。(2)耐荷重としては、枝の方が板よりも大きい荷重に耐えることができる。今回の試験で見ると、枝の方が1.5倍ほど強そう。

両方ともクリアして、なにか優等生のような結果でしたが、ヒノキの枝はやはり強かった。


こういう片持ちの状態で力がかかるとき、「根元が同じ太さなら枝の方が板よりも1.5倍ほど強い」、ということは特にウインザーチェアのような構造では大変意味があることです。脚の付け根、背棒の付け根、アームポストの付け根などは、皆このような構造だからです。また、貫も片持ちではありませんが同じことが言えます。枝で作った方が、荷重に余裕のあるデザインができる、あるいは、少し細めのデザインにも挑戦できる、ということになります。


ところで、なぜ枝の方が強いのか、調べてもその理由がわかりません。どなたかご存じありませんか。どこを見ればわかるという情報でも結構です。誰に相談すればわかる、でも。

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