下牧保育園でのWS(その2)
それにしてもいつも思うのは、「山の駅ふくべ」のみなさんの園の活動への手厚いサポート
山での直接の作業に始まって、ヒノキの皮むき(それなりの量を採るので、人海戦術だからなんとか時間内に仕上がる)、WSのしつらえ、それぞれの組に入っての個別のサポート(結構技量も必要です)、最後の後片付けまで
毎回、会長さんをはじめ10人弱の方が出てこられている
WSは、そのサポートがあって初めて成り立っていることを実感する
そもそも私は、自分の仕事のためのヒノキの枝を、「ぎふ証明材」として出して頂いていることの感謝の気持ちから、「山の駅ふくべ」に少しでも恩返しをしないと、と思って、頼まれたWSの講師をはじめたもの
「山の駅ふくべ」の活動がわかるにしたがって、この地域の取り組みが見えてきたように思う
もはや材を切り出す林業だけでは限界にきているこの地域で、本業の山の管理もしながら、薪やそだの出荷など、あらゆる手を打たれている
山の役割が、水源確保、災害保全から地球環境の保全まで多岐にわたっていることが認識され、補助金なども手が打たれているが、根底は人材不足にある山の現状で、「山の駅ふくべ」は、山の課題では一番影響を受けるこどもたちをサポートすることで、将来の人材育成への手も打っている
一方下牧保育園では、自然な環境に連れ出してもらって、山の仕事を通じて、山や山の木の姿や音、におい、さわりごこちなどを、自分の実の体験として経験させられるので、幼児教育としては最高の環境をつくってあげられる
将来に向けて、こんなにぴったりのタッグ組んで取り組んでいる地域はほかにはないのではないか
参加したこどもたちの中から、山の課題に取り組んでくれる将来の人材がかならず育つと思う
つくづく素晴らしい地域だなと思う 少しは役に立てているのであればうれしい